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胃腸を労わる

「気を付けることはありますか?」と妊活中の患者さんから良く聞かれます。

 

このコラムは、東洋医学的セルフケアや不妊の鍼灸治療についての疑問や質問に対する「回答」を中心に綴っています。

 

今回は「食」について。「何を食べるか」ではなく、「どう食べるか」について書いてみようと思います。

 

★「先天の精」と「後天の精」

東洋医学では人間の根本的なエネルギー(生殖機能とも関わる)を、「先天の精」(せんてんのせい)と「後天の精」(こうてんのせい)と二つに分けます。

 

★「先天の精」とは

もって生まれたもの(基礎体力・元来のエネルギーやパワーのようなもの)です。これは、もって生まれたものなので、どうにもできません。

 

「先天の精」を補う「後天の精」

人は食べてたり飲んだりなどして、栄養を補給して成長します。その飲食から得られるエネルギーを「後天の精」と呼びます。この「後天の精」は飲食でチャージ可能なもので、妊活中の方にとっても、とても大切なものです。

 

★後天の精を十分に補うには、その大本をケア。

食べたり飲んだものを消化吸収する消化器の機能にストレスをかけないことが大切です。東洋医学ではそれらの機能を行う近しい臓腑を「脾胃」(ひい)と呼びます。

 

★脾胃(ひい)に負担をかけないためには

①よく噛むこと。

お腹の中の消化機能に負担をかけないために、まずは口の中でしっかり噛んであげてください。良く噛むことで早食いも予防され、満腹中枢も満たされ過食の予防にもなります。

 

②食べ過ぎないこと。

たくさんやることがあると、心身ともに人間も疲れて、休みたくなりますよね。お腹も同じです。必要以上の飲食は消化機能の低下を招きます。

 

③冷たいものをとりすぎない。

こちらは以前書いたコラム「冷たいものは、ほどほどに」をご参照ください。

 

以上、よく噛んでゆっくり食べる(疲れを感じたときには消化の良いものを意識して食べる)、食べ過ぎない、胃腸を冷やさない、日々の食事の中で今日から実践できることです。お試しあれ。

 

ただし、生真面目になりすぎず、無理せずに。セルフケアが義務やストレスになっては意味がありませんから。

 

※その他参照:妊活セルフケア総括ブログ「移植後、AIH後、タイミング後のセルフケア

 

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